ドラクエ2をプレイ - ゲームは情報が無い方がおもしろい -

二日酔いのだるさを言い訳にして、貴重な連休の多くの時間をドラクエ2のプレイに費やしました。何と1日ちょいでロンダルキア到達です。何度もプレイしているので、記憶だけを頼りにロンダルキアの洞窟を抜けて、あの白い大地を目にしました。それほど感動はありません。まあFC版ではなく、難易度が大幅に緩和されたAndoroid版ですからね。

とっくにアンインストールしていましたが、一度買えば何度でもインストールして遊ぶことができます。ゲームソフトを所有する時代はもう昔の話なのですね。PS2にBBunitというネットワークアダプタとHDDが一体化した周辺機器が登場した頃、目新しさもあって、ゲームとネットでどのようなコンテンツが楽しめるのだろうとワクワクしていたのを今でも覚えています。しかし、通勤や仕事に取られる時間が増えてゲームをする時間が減ってしまい、今では全くしなくなってしまいました。

ドラクエ2をはじめてプレイしたのは小学校低学年の頃です。何ともアホな事ですが、ふっかつの呪文というセーブ機能を知りませんでした。ゲームをする度に最初からやり直していたのです。休憩をする時も電源を入れっぱなしで、驚くことに船を入手するところまでやった記憶があります。何時間やったのでしょうか。

ついでにいうと「そうび」も知りませんでした。スライムやおおなめくじ相手に延々と1ダメージ前後を繰り返していたのです。それでも楽しかったです。音楽も素晴らしく、とりわけ「遥かなる旅路」は本当に旅に出ているような、孤独で心細いような気分になって、いつまでも聞いていられました。

さすがに「そうび」する事は途中で気づいたと思います。与えるダメージが飛躍的に上昇し、感動した事でしょう。しかし装備品の値段の高さに絶望する事になります。FC版ではモンスターの落とすゴールド(お金のこと)は少なかったのです。けれども簡単には手の届かない装備品だからこそ、より欲しくなったものです。ダンジョン一つ攻略しただけでそこそこゴールドがたまっている今の仕様だと、装備を新調しても今一つ感動がありません。

何より今と昔で違っているのは情報の有無でしょう。今ではネットで簡単にゲームの攻略情報ーーダンジョンのマップや宝箱の配置、ボス攻略の手段ーーを知ることができます。情報を得るという点において、ネットは大変便利でありがたいものです。しかし私の意見という事を強調しておきたいのですが、攻略情報を見ながらやるゲームはただの作業です。報酬をもらえる作業ならば我慢してやりますが、余暇に楽しむためのゲームが作業になってはたまりません。(一応書いておきますが、ゲーム攻略情報サイトがダメだという事ではありません。攻略に行き詰った時には助かりますし、ゲームをクリアした後に見て、いろいろな発見があっておもしろかったりして、有用だと思います。ただ、利用の仕方には注意した方がいいと思うのです、あくまで私の意見です。)

ローレシアの城から旅のほこらで行った先の隣の島の町にはどうやったら行けるのか。風の塔はどうやったらたどり着けるのだろうか。金の扉の先の宝箱には何が入っているのか。これらは見えていても行けない事もあって、より想像力をかきたてられたのかもしれません。未知なるものがあってこそ、ゲームはより楽しめたのです。